ジンバブエ分家頁 ハラレのマダム日記


 


その9…強者どもたち

'93年12月22日(水)晴天

 12月に入ると、毎日のように隊員たちが、わが家に来るようになった。教師隊員は学校が夏休みになったので、平日の午後やって来ては、5日遅れに届く“朝日新聞”を読んだり、EWEが定期購読している“AERA”や“FRIDAY”を読んで行く。

 現在ジンバブエには、64名(後に90名近くなる)の青年海外協力隊員が日本政府より派遣されていて、自分の知識・技術を活かし、この国のためにがんばっている。小学校・中学高校で、音楽・理数科・美術・野球・ソフトボール・バスケットボール・陸上・水泳を教える教師隊員。建設省の中で、土木や建築を手がけいる隊員。自動車整備の技術を活かし、運輸省で働いている隊員。大蔵省やジンバブエ航空で、プログラミングに励むSE隊員。

 大学を休学してやって来た21才の女の子もいれば、長年働いていた設計事務所を休職してやって来た40才のおじさんもいる。自分がどこまれやれるか試したくて、退職をしてまで飛び込んで来た人。妻子を日本に残しやって来た人。年齢も、仕事内容も、志望の動機もさまざまだけれど、みんな明るい。英語や習慣の違いという大きな壁にぶつかっては落ち込み、そしてたくましくその壁を乗り越えていく。フラットで一人暮らししながら、学校の寮で現地の教師達と共同生活をしながら、みんな一生懸命このジンバブエで生きている。

 EWEに言わせると「この国の隊員たちは、お嬢様隊員が多く、甘えた奴が多い!」と厳しい。ガーナをはじめとする、熱帯病の多い地域の隊員達は、マラリヤなどに何度もかかりながら、それはもう命がけの隊員活動らしい。EWEが9年前そうだったように…。

 しかし、私から見て、彼らは強者どもだ!彼らのように現地の人と接してみたい。彼らのようにジンバブエを故郷にしたい。でも、この私にいったい何が出来るのだろう。このまま2年が過ぎてしまいそうで、…怖い。


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