ジンバブエ分家頁 ハラレのマダム日記



 

その32…独身気分の南ア旅行・1
一週間の家族 '95年8月6日(日)


 残暑お見舞い申し上げます。
ご無沙汰していますが、みなさんお元気のことと思います。そしてまた、長文の書き込みを流すことをお許しください。
今回のマダム日記は、南アフリカ共和国へ旅した記録です。相変わらずの大きな独り言、自己満足にすぎないものなので、興味のない方は、どんどん!飛ばしてください。…でも、暇つぶしに読んでいただけたら、とても嬉しいです!
 初めての登場人物を4人も出してしまいましたので、次の『キャストの紹介』をご参照ください。

*キャストの紹介*
エマ
(当時21才・イギリス生まれのジンバブエ育ち・長身で超美人!暇があるとわが家にやってくる・現在は無職・彼はいるが、まだ独身) 96年に来日、我が家に居候する。その時の写真ビデオは、ココ
デイビット
(当時30才・中国系のジンバブエ人・最近まで豪州に住んでいた・優しくてハンサム、誰からも好かれるタイプ・独身)
ダニー
(当時35才・中国系のジンバブエ人・電力供給公社のエンジニア・理科系のオタクタイプ・エマに片思い中・独身)
アンデイ
(当時32才・中国系のジンバブエ人・南アの郵電公社の通信エンジニア・エマの彼の弟・自由奔放タイプだが潔癖症の面もあり・独身)

左から、ディビット、ハラレ、エマ、ダニー DOWNSOUTH


<こっから本文>
 午前5時、エマとデイビットとダニーが、わが家にやってきた。そして、私たちはハラレを後にし、車で13時間もかかって、ここ南アフリカ共和国に到着した。これから一週間、首都プレトリアのアンデイのアパートで、私たち5人は共同生活を始める。

 エマが、南ア旅行を計画した。1カ月前から誘われていたのだが、日本語の全く通じない人々と、一 週間も旅行することは私にとって考えられないものだった。それに、宿主のアンデイとはまだ会ったこ とがないし、他の2人も初対面と言った方が近い。けれど帰国まで3カ月をきった今、いろんなことを やってみたかったし、EWEの勧めもあって、出発の8日前、彼らと同行することを決めた。

 ハラレを出発した頃、私は戸惑った。デイビットやダニーとどんな風に接したらいいのかと。話して いても、どうもぎこちない。一週間もやっていけるのかと心配もした。だが彼らも同じように戸惑って いるようだった。日本人と話したこともなかったのに、突然いっしょに旅行することになったのだから。

 国境にさしかかった頃、みんなでお昼をとった。彼らは、私が作った海苔で巻いたおにぎりを不思議 そうに見つめながら、かぶりついた。デイビットは「ハラレ、オイシイヨ」とニコニコしながら食べた。 ダニーは「アリガトウ」も言わず、黙々と食べた。イヤな人!と思ったけれど、その食べっぷりがデイ ビットよりよかったので、気に入ってくれたことがわかった。

 そんな私たちを、エマはさっきから気にかけている。私たち3人の共通の話題を探そうとしている。 私が黙っていると、顔をのぞき込んできて、冗談で笑わせようとする。彼女がいる限り、この旅は楽し くなるに違いない。私は、少し楽になった。

 アンデイのアパートに着くと、外はすっかり暮れていた。アンデイは、エマの彼のベンにそっくりだ った。私が既婚者と知って、残念だと言うので、一週間は独身だと言うと、アンデイはベンと同じよう に笑う。兄弟だからあたり前なのだろうが、ホッ!とするような笑顔や、優しい声に触れていると、ま るで、ベンがモザンビークから帰ってきたようだ。私たちは、ベンに2カ月も会っていない。エマも、 いつもよりどことなく楽しそうだ。今日から一週間、この4人が私の家族だ。楽しいことが待っている予 感がした。

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